オーディオ → アウトドアスピーカーって外で楽しむものだと思ってた。JBL「CHARGE 5」はおうちで使っても大満足

アウトドアスピーカーって外で楽しむものだと思ってた。JBL「CHARGE 5」はおうちで使っても大満足

サっと使えて音が良い。これが一番使いやすいんだわ。

発表のタイミングで試聴した時から「このサイズでこの臨場感とな…!?」と、驚かせてもらったJBLのポータブルスピーカー「CHARGE 5」。2021年5月21日(金)に発売と相成りましたので、改めてレビューをば。

2週間ほど使ってみましたが、どうもアウトドアスピーカーってことで身構えすぎていたのかもしれません。アウトドア向けだからって、アウトドアで使わないともったいないなんてことはない。それを教えられました。

JBL CHARGE 5

これは何?:JBLの最新ポータブルスピーカー

価格:1万6280円

好きなところ:クリアな音質、タフな堅牢性、シンプルな接続方法

好きじゃないところ:あんまりない。強いていうなら「EXTREME 3」のようなストラップホールがほしい

JBL CHARGE 5

14,800円

家でも使いたくなるアウトドアスピーカー

IP67の高い防水防塵性能や、JBLが謳っているアウトドアユースなどを踏まえると、「CHARGE 5」はキャンプやビーチで使うべきスピーカーのはず。レビューし始めたころは、そう考えていました。あまり外に出ない自分に使いこなせるだろうか?

結論から言っちゃうと、僕は「CHARGE 5」を一度だけ外で使ってみて、あとは自宅で使っていました。で、それで充分満足できました。「アウトドアスピーカーだけどこんなにも家で楽しめるんだ!」と、なんだか得した気分です。

アウトドアスピーカーって外で楽しむものだと思ってた。JBL「CHARGE 5」はおうちで使っても大満足

左から、充電のためのType-C(防水対応)、スマホなどへのバッテリー供給のためのUSB端子。本体のバッテリーは7,500mAh / 27Whと大容量で、最大20時間のワイヤレス再生を可能としつつ、モバイルバッテリー的にも使えます。アウトドアじゃあ間違いなく便利な機能ですよね。

でも、おうちで使う分にはいずれもオーバースペック。むしろありがたいと思ったのは、接続のしやすさと迫力満点のサウンドです。そう、結局は使い勝手と音質が良いっていう、すごく基本的な部分の完成度に惚れたのです。

中毒性があるパワフルサウンド

52mm×90mmのウーファーと左右のパッシブラジエーターがもたらす低音は、とてもパワフル。モコモコした低音ではなくキレを感じるのは、中高域のチューニングも絶妙だからでしょう。4つ打ちやロックを流せば、そりゃもうノリノリ。このへんのチューニングはパーティ向けスピーカーらしいなーと。

一方でボーカルもクリアに聞こえるから不思議です。声のヌケが良く、前モデル「CHARGE 4」と比較するなら、かかってた薄布1枚がなくなったような印象。音場も正面〜左右まで広がりを感じ、臨場感と迫力についてはとても満足しています。

自宅で使う場合は、もっぱらリビングで仕事している時にPCと繋いで音楽を流したり。

音ゲーをするためにスマホと繋いでみたり(ラグはあるので目押しプレイになりますが)。

ウィニングライブ再生機にしたりと、PC・スマホ・タブレットのそれぞれで堪能させてもらいました。見慣れたライブも、音楽の迫力が増せば改めて感動できる…ありがてぇ…スピーカーもコンテンツもありがてぇ…。

ピクニックでも使ってみましたが、音量を上げると周りの人の迷惑にならないか気になってしまって、家にいるときよりも憚ってしまいますね。家の中の場合は壁の反響でさらに臨場感が増すので、音楽的な満足度は自宅で使う場合の方が高く感じました。キャンプ場のようなもっと開けた場所なら音量を上げて気にせず楽しめるはず。

接続ストレスがほとんどない!

PCやスマホなど、色んなデバイスで繋いでいると述べましたが、「CHARGE 5」はマルチポイント接続などには対応していません。その都度、Bluetoothを繋ぎ直しているのですが、この繋ぎ直しもすごく簡単。

電源横のBluetoothボタンを長押しすると接続待機を告げるSEが鳴るので、デバイス側のBluetooth接続画面から「CHARGE 5」を選択するだけ。シリーズおなじみの機能ですが、電源ボタンとBluetoothボタンを同じレベルで配置しているのが見事だなと感じました。もしBluetoothボタンが背面にあったりボタンが小さかったりしたら、接続切り替えを面倒に感じたかもしれない。でも、電源の横だなんて重要ポジにあるおかげで当たり前の動作としてスっと入ってきます。

PC・スマホ・タブレット、さらに友人のデバイスなど、縦横無尽な接続もストレスフリー。これも基本性能に関する要素だと思いますが、実際に使ってみるとその洗練さに感心しましたね。

アウトドアスピーカーというよりも、アウトドアスペックを持ったシンプルにパワフル&高品質なポータブルスピーカー

だと感じました。もし僕が、週に一度は友人を招いてパーティやBBQをするような人間だったなら見方も変わったと思うのですが、ステイホームな暮らしでもアウトドアスピーカーの魅力をしっかり感じられたと思います。つまり、パーティなノリの住人でなくとも、こういうスピーカーは買って良いんです。だって音も基本性能も良いから。

自宅メインで使うならこのアウトドア感のあるデザインに躊躇う人もいるかもしれませんが、ブラックやグレーなどのカラバリは大人しい印象なので使いやすいかなと。あとデザイン的な要素だと、刷新されたメタル素材のロゴはかなりカッコいいですよ。手触りも良いし、見た目にも本物感がある。

連日続く雨模様やステイホームで気分が落ち込み気味なら、ゴキゲンな音楽でテンションを上げてみるのも一興。気分を盛り上げる日常的スピーカーとして、「CHARGE 5」、かなり良いです。ゴキゲンになれますよ。

JBL CHARGE 5

14,800円

Photos: ヤマダユウス型Source: JBL CHARGE 5

タグ: