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ライカ全監修スマホ「LEITZ PHONE 1」に触れた! タッチアンドトライレポート

LEITZ PHONE 1は、「ライカがカメラを監修した」のではなく、「ライカがトータルで監修した」スマートフォンという位置づけです。実際の製造はシャープで、ベースとなるのはAQUOS R6ですが、「ライカの伝統、ノウハウ、技術を集結したライカ初のスマートフォン」(独ライカ社主・アンドレアス・カウフマン氏)としています。

ライカはこれまでも、パナソニックと協業する形でパナソニックのLUMIXシリーズのライカ版を発売してきました。例えば「C-LUX」は1インチ2000万画素のセンサーを搭載した高級コンパクトデジカメで、ベースはパナソニックの「LUMIX DC-TX2」です。今回のライカとシャープの取り組みは、それと同様の位置づけでしょう。

その名称であるLEITZ(ライツ)は、ライカ設立当初の社名であるErnst Leitz光学研究所からきており、1914年に開発された最初のカメラ「Ur-Leica」は、「ライツのカメラ」からきています。それが最終的に社名になったわけですが、その「最初の名称」を名付けたところから、ライカの本気度が伺えます。

最大の特徴は、やはりカメラ機能です。2020万画素の1インチセンサーを搭載しており、高級コンパクトデジタルカメラと同等のスペック。レンズも7枚構成の「SUMMICRON 1:1.9/19 ASPH.」とライカ銘を搭載しています。

カメラのスペックはAQUOS R6と変わらず、チューニングなども同等とのことで、基本的にAQUOS R6と同じ写真が撮影できます。その代わり、ライカのカメラで使われているフォントやシャッター音といったUIに加え、撮影範囲を示すブライトフレームが表示される点も特徴です。

ライカ全監修スマホ「LEITZ PHONE 1」に触れた! タッチアンドトライレポート

外観デザインもライカ風。側面のシルバーはライカカメラで使われているシルバーで、まさにM型ライカの天面を見るよう。側面にはレンズの絞りリングなどのローレット加工が施され、その雰囲気を醸し出しています。カメラ部は円形になってレンズ風のデザインで、その脇にはライカロゴを配置。背面は強化ガラスですが、「ライカカメラの表面処理と同じ処理を用いている」(ライカ)そう。手触りも良好です。

撮影機能では、専用の「LEITZ LOOKS」モノクロームモードを搭載した点がAQUOS R6にはない点だと言います。ライカが監修したモノクロモードということで、単なる白黒ではない、高品質のモノクロ撮影が期待できます。

オプションとして用意されたレンズキャップは、マグネットでカチッと装着できます。レンズを保護するようにスマートフォンのカメラ部をガードできることに加え、デザイン上のアクセントとしてもスタイリッシュさを演出。ケースはシリコン製で本体保護の機能はともかく、本体のデザインを隠してしまう点が難点でしょう。

いずれにしても、「ライカ」にふさわしいデザイン性と高級感、1インチセンサー、ライカレンズ搭載と、盛りだくさんのLEITZ PHONE 1は、世界でも日本、そしてソフトバンクだけという希少性も含めて、独自路線のスマートフォンとして所有欲を高めてくれそうです。

ソフトバンク自身は今後の製品戦略を明らかにしていませんが、「LEITZ PHONE 1」という名称からも、今後も新モデルの登場が期待できます。シャープとライカは長期的なパートナーシップを結んでいるとしており、LEITZ PHONEシリーズとして継続した製品展開を期待したいところです。

小山安博

こやまやすひろ

マイナビニュースの編集者からライターに転身。無節操な興味に従ってデジカメ、ケータイ、コンピュータセキュリティなどといったジャンルをつまみ食い。最近は決済に関する取材に力を入れる。軽くて小さいものにむやみに愛情を感じるタイプ。デジカメ、PC、スマートフォン……たいてい何か新しいものを欲しがっている。

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