ハチドリの羽。タマムシの上翅。
光の加減によってゆらめき、虹色に輝くその美しさは息をのむほどです。
ひるがえってヒトを観察してみると、あらためて地味さに気づかされます。というか、ヒト科に限らず、哺乳類に分類される生物ってみんなわりとニュートラルなかんじ。同じ渓流に住む生物でも、カワセミの碧とムササビの茶色とでは彩度が違いすぎます。
哺乳類ってなぜこんなに地味なんでしょう?今回の「Giz Asks」は生物と色の関係についてのお話です。
夜行性ボトルネック説
Matthew Toomey(タルサ大学生物学助教)
色はコミュニケーションデバイス
Richard Prum(イェール大学鳥類学・生態学・進化生物学教授)
哺乳類は色を表現手段として選ばなかった
Geoff Hill(オーバーン大学生物学教授)
そもそもつくりが違う
Innes Cuthill(ブリストル大学行動生態学教授)
ハデな哺乳類もいることはいる
Kevin McGraw(アリゾナ州立大学動物行動学博士号プログラム共同ディレクター兼ライフサイエンス科リサーチプログラムディレクター)
哺乳類だってカラフル
Mark. E. Hauber(イリノイ大学進化学・生態学・行動学教授)
2種類のメラニン色素を駆使して多様な色合いを作り出す
Nina G. Jablonski(ペンシルバニア州立大学人類学教授)
George Chaplin(ペンシルバニア州立大学人類学上級研究員)
体の色はコミュニケーション手段
Greg Grether(カリフォルニア大学ロサンゼルス校生態学・進化生物学教授)
性選択に関係しているのでは?
Tim Caro(カリフォルニア大学デイビス校魚類野生生物保護生物学名誉教授。動物の体色についての研究に従事)
哺乳類のほとんどは赤と緑を識別できない
Laszlo Talas(ブリストル大学生物計測学・バイオメトリクス講師)
旧世界霊長類は突然変異により3つめの視覚色素を得た
Almut Kelber(ルンド大学機能生物学教授)
派手な体色よりカムフラージュが大事
Matthew Shawkey(ゲント大学生物学教授)
Reference: Nature Asia, 日経サイエンス, National Geographic, THE PAGE
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