耳にピッタリとフィットして中音域を気持ちよく、そしてクリアに聴かせてくれるハイエンドイヤホン UM1 Team Edition をご紹介します。
iPhone に付属するイヤホンとの違いはインイヤー式であること。耳栓のように大きなスポンジを耳に詰め込むので音漏れが少なく、その分だけ低音域の音がしっかりと鼓膜を揺さぶってくれます。当然遮音性も高く、25dB までの音は遮断してくれます。
このイヤホンの魅力を動画にまとめました
ドライバは左右のイヤホンに1つずつ搭載。中音域を中心として良く鳴る特徴を持っており、特にボーカルの声が断然クリアになります。歌手の声に酔いしれるならこれですね!
通常版は透明なきょう体を使っていますが、今回ご紹介する Team Edition は限定販売モデルで、性能は UM1 と同じながらもきょう体は透明なオレンジ色になっています。
UM1 Team Edition をチェック!
UM1 Team Edition はこんな専用ケースに入っています。固めの素材を使っているので、イヤホンの持ち運びにも重宝しそうです。
鞄に付けておくのにピッタリなフックも付いています。
開けてみると、中にはたくさんのイヤーチップと UM1 が!
内容物を確認しましょう。
1. UM1 Team Edition:限定販売のオレンジカラー。2. 専用ケース3. イヤーチップとワックスループスティック
イヤーチップは既にイヤホン本体に付いているものを除いて、全部で9種類。右端の灰色のチップは少し特殊で、低反発ウレタン製。ギュッとチップ自体を握ってから耳に差し込み、中で元の形に戻ることで密閉感が増すようになっています。
ワックスループスティックは、一見すると何に使うものか分かりません。実はこれ、イヤーチップに付いた耳あかを落とす道具。日本のメーカーが開発したイヤホンではあまり見かけない付属品です。
イヤホン本体はこんな形。再生できる周波数は 40Hz から 16KHz 。中音域に特化したドライバを1つずつ載せています。イヤーチップは低反発ウレタンのもので、同梱されている中では一番小さなサイズです。プラグは L 字型。
ケーブルは一般的なイヤホンに比べると固め。その分だけタッチノイズが多くなりますが、他のケーブルと絡まりにくいようになっています。長さは128センチ。
左右のイヤホンのケーブルはまったく同じ長さで、Y 字型になっています。iPhone に付属する純正イヤホンと同じです。
iPhone 4 にプラグを挿したところ。
UM1 の実力は?
UM1 の特徴を一口に言うならば「中音域が気持ちよく聞ける」です。とにかくボーカル、特に男性ボーカルの声がはっきりと聞こえてきて、歌詞が聞き取りやすい。声で魅せる曲なら UM1 がぴったりと言えるでしょう。
低音域も、ドライバが再生できる周波数帯からすると良好です。低反発ウレタンを使った、フィット感の強いイヤホンだからでしょうか?スカスカな感じはしません。
一方で高音域はドライバの限界がはっきりと現れてきます。どうしても一定以上の音域はつぶれてしまうので、女性ボーカルの高い声などが解像度の低い音になってしまいます。
ただ、高音域があまりにもクリアだと頭が痛くなることもありますから、通勤・通学の時間帯に iPhone をいじりながら、気持ちよくボーカルの声や低音域の音を気軽に楽しむなら持ってこいのイヤホンと言えるでしょう。
遮音性は低反発ウレタンのイヤーピースならなかなか良いですね。ゴム製のイヤーピースを使うインイヤー型のイヤホンよりも遮音性が高く、レストランや喫茶店などで集中したい時にも持ってこいです。メーカーによれば 25dB の音まで遮断してくれます。
装着感ですが、ケーブルがいくらか短いので少し顔に這う感じがします。イヤホンを付けるとコードが上を向くので、メガネをかけるようにいったんケーブルを耳の後ろに回し、それから前に戻ってくるためですね。
まとめ:ボーカルメインの曲が好きなら買い!
クラシックやジャズなど、ボーカル以外にも売りがある曲は苦手な UM1 Team Edition ですが、ボーカルメイン、特に声が低い男性ボーカルの曲となれば水を得た魚のように、中音域を中心に心地よいサウンドを聴かせてくれます。同じ曲なのにボーカルが特に強調されてクリアになり、そこで歌っているかのような感覚です。
1000円から2000円台で購入できるイヤホンからのステップアップには、ちょっと段差がありますが、ボーカルを気持ちよく聴くにはピッタリの逸品だと思います。