低価格かつ機能性も抜群な注目ガジェット
多彩なコントローラーやスマートフォン向けのアクセサリーなど、多くのガジェットを手掛けるBIGBIGWONという企業がある。
そこからリリースされた“Elitist S”というコントローラーの評判がとてもいい。
背面ボタンやジャイロ機能など、Nintendo Switchを前提としている本製品は、PCやプレイステーション5(一部PS4タイトル)、AndroidやiOSにも対応している。
そこで本記事では実際にElitist Sを試遊して感じた良かった点と悪かった点、それぞれの手応えを素直に紹介していく。
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プロコンに近いサイズ感
本製品の購入を検討しているユーザーの多くはNintendo Switchでの使用を前提に、そしてProコントローラー(以下、プロコン)の代用品として考えているのではないだろうか。
他製品ではグリップが大きいとか厚みあるといった直感的な差を感じやすかったが、こちらに関してはかなりプロコンに感覚が近い。
また、ABXYのボタン配置もプロコン仕様。その内側に小さくXbox向けの配置が印刷されていた。
▲サイズ感、握ったときの感覚はプロコンにとても近い。重さに関しては若干Elitist Sのほうが軽いがそこはまったく気にならない。
ただし、ZLとZRボタンの幅がプロコンと比べると狭く、筆者の場合は指2本を添えておくには少しだけ窮屈だった。
▲左が本製品で右がプロコン。Elitist SはZLとZRの幅が狭くフィット感があまりない。
ジャイロ機能と振動の調整
プロコンの代用品として購入する際、『Splatoon 2』をはじめとする一部タイトルのジャイロ機能を重視するユーザーもいる。
本製品のジャイロ機能は右アナログスティック下部にあるFNボタンの長押しでオンオフが可能で、感度は多少弱い気もするが大きな問題ではない。
また、振動に関しては3段階で調節ができるが、Nintendo SwitchのHD振動ではなく簡易的なものだ。
▲右スティックの左下で青く光っているのがFNボタン。ジャイロ機能のオンオフだけでなく、各ハードと同期や背面ボタンの設定など用途は多彩だ。
なお、本製品とプロコンを比較してとくに気になったのが、プラスとホームボタン、マイナスボタンとキャプチャーボタンの配置が逆だった点。
Nintendo Switchユーザーにとってこれは誤動作のもとになるので注意が必要だ。
▲ホームボタンとキャプチャーボタンに関する配置もご覧の通り。本来の配置に慣れてしまっているユーザーにとってこれは大きな問題だ。
拡張性の高い背面パネル
本製品には背面ボタンが2つあり、そこに任意のボタンを登録できるのはもちろん、特定のボタン操作を覚えさせるマクロ機能が搭載されている。
たとえば左グリップ側にメニューボタン、右グリップ側にA→B→A→Bの操作を登録することも可能だ。
入力したボタンが正しく動作しているかに関して、Nintendo Switchの場合は本体側から確認できる。
また、クリック操作になっているのでよほど強く握りしめない限り誤入力することもなかった。
▲背面パネルはカチッと押しこむイメージだ。本製品を使って1時間ほど『モンハンライズ』をプレイ。通常通りグリップを握っていたが1度も誤入力をすることはなかった。
残念なのは、ホームボタンとキャプチャーボタンを背面パネルに登録できない点だ。
これはあくまでも筆者の使いかただが、スクショを撮りながらのプレイがとても多く、それを背面パネルで実行できるならと期待を膨らましていた。
同じ用途を考えているユーザーは十分注意してもらいたい。
▲絶え間なく動き続けるゲームをプレイ中はキャプチャーボタンを押しにくい。ただし、本製品はキャプチャーボタンとマイナスボタンが逆。プロコンよりは押しやすかったのは不幸中の幸いかな。
ワイヤレス接続する付属のドングルについて
本製品はBluetooth接続に対応しているので、Nintendo Switchやプレイステーション5、スマートフォンの場合は簡単に接続できる。
また、Bluetooth非対応のPC向けにドングルや有線接続も可能。さまざまな環境に対応しているのはうれしい点だ。
しかし、このドングル自体の問題かPCとの相性か、筆者のパソコンAとBでは認識するけどCでは動作せず。
差し口を変えてもそれは変わらず困ってしまった。
ドングルはあくまでもおまけ、Bluetooth非対応のPCで利用したい場合は有線を選択するのがよさそうだ。
▲付属しているドングルに関してはご愛嬌。Micro-USB接続なのは残念だけど有線という選択肢があるのは救いだろう。
個人的評価は80/100点
平均4000円台という低価格と背面パネル、マクロ機能や汎用性の高さはとても魅力的。握りやすさと重さに関してもプロコン同等でプラスの評価だ。
ただし、一部ボタン配置が違っている点は誤動作も原因になるし、少し硬めで入力音が大きなABXYボタンは疲れやすく配信中の雑音にもなる、この点はマイナス評価をつけたい。
なお、約1ヵ月使っているが現段階では不具合は確認できず。
プロコンと比べてしまうと不満点はあるものの、お手ごろな価格帯であることと、多数あるこの手のコントローラと比較しても本製品はオススメしやすいモデルだと感じた。
万が一の不具合に関しては1年間のメーカー保証が付いているので安心してもらいたい。
▲注意してほしい点がもう1つ、本製品はamiiboをなどタッチしてデータを読み書きするNFC(近距離無線通信)に非対応。利用率の高い人は注意しよう。
P.N.深津庵 ※深津庵のTwitterはこちら
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