大手のテック企業にとっては残念なことでしょうが、スマートフォンに自分の行動を監視されたいユーザーなどどこにもいません。
ところが、モバイル端末はユーザーの動きを逐一追跡しており、そのデータをほかのアプリやサービスと共有するようにデフォルト設定されています。
幸い、Androidのほとんどの機能と同じく、このデフォルト設定についても我慢する必要はありません。
位置情報サービスを自分で管理し、自分の価値観に合ったプライバシー設定に変更しましょう。
Androidの位置情報を完全にオフにする
Androidでは、位置情報をオフにして、位置情報がGoogleやその他のアプリと共有されないようにすることができます。
オフにするには、画面を上から下にスワイプし、位置情報アイコンを長押しします(地図のマーカーのようなアイコンです)。
アイコンが見つからないときは、編集または設定をタップし、位置情報アイコンをクイック設定にドラッグ。
これが、位置情報のプライバシーをAndroidから守る最善策かもしれませんが、あまり便利なやり方とは言えません。Googleマップなどの位置情報を使って動作するアプリはみな、位置情報がオフになっているとうまく機能しないからです。
それでも困らないというのであれば、位置を追跡される心配なくAndroidを利用できます。とはいえ大半の人は、位置情報に関するほかの設定方法を試したほうがよさそうです。
アプリごとに位置情報の許可をオフにする
Androidの位置情報を完全にオフにするより、アプリごとに位置情報の利用許可を設定するほうが使い勝手がよさそうですね。
もちろん、どのアプリも同じようにというわけにはいきませんから、位置情報へのアクセスを許可したいアプリもあれば、拒否したいアプリもあるでしょう。
設定>位置情報>アプリの権限と進むと、3つのカテゴリーが表示されます。
これら3つのカテゴリーのいずれかをタップすると、それぞれの権限が与えられているアプリを確認することができます。アプリの権限を変更するには、変更したいアプリをタップして、ほかの選択肢を選んでください。
別のやり方として、アプリの位置情報の許可をひとつずつ変更していくこともできます。
スマートフォンのホーム画面上で目当てのアプリを長押しし、アプリ情報アイコン「i」をタップ。権限>位置情報と進み、上述した3つの選択肢のいずれかを選んでください。
もしくは、許可しないを選ぶと、そのアプリはあなたの位置情報を利用できなくなります。
正確な位置情報をオフにする
Androidは、位置情報の精度を利用して、ユーザーの正確な位置を把握していますが、GPSやWiFi、モバイルネットワーク、スマートフォンのセンサーのデータを使って、ロケーションベースのおすすめ情報を提供したり、あなたの正確な居場所を画面に表示したりしているのです。
一部のアプリにとってはこうした情報が有益だとはいえ、GoogleやGoogleと接続したアプリおよびサービスが、そのようなデータにアクセスしていることに不快感を覚える人もいるでしょう。
位置情報の精度をオフにするには、設定>位置情報>詳細設定>Google 位置情報の精度と進み、位置情報の精度を改善をオフにしてください。
こうしておくと、Googleがあなたの位置を把握するために使用できるのはGPSだけになります。完全にプライバシーを守れるわけではありませんが、デフォルト設定よりも位置情報の精度は低くなります。
Androidのロケーション履歴を削除・オフにする
ロケーション履歴は、名前のとおりの機能です。
Googleは、ユーザーがスマートフォンを持って訪れた場所の記録を保存し、それを基に、お勧めを表示したり、紛失したスマートフォンを探したり、リアルタイムの交通状況を提供したりしています。とはいえ、それを薄気味悪いと考える人は少なくありません。
ロケーション履歴をオフにするには、自分のGoogleアカウントのアクティビティ管理を開きます。
まだの場合にはアカウントにログインし、ロケーション履歴のトグルをオフにしてください。ポップアップウィンドウが開くので、一時停止を選択。
すると、別のポップアップウィンドウが表示されます。アクティビティを管理を選択すると、Googleのロケーション履歴の地図が開きます。
そこには、あなたがGoogleと一緒に足を運んだ場所がピンポイントで表示されているのです。
この情報を削除するには、右下にあるゴミ箱マークをクリックし、現れたポップアップ内のチェックボックスにチェックを入れたら、ロケーション履歴を削除をクリックしてください。
また、一定期間が過ぎたら、ロケーション履歴が自動削除されるよう設定することも可能です。
アクティビティ管理のページにある自動削除を選択し、次の期間が経過したらアクティビティを自動削除するのドロップダウンメニューから、3カ月、18カ月、36カ月のいずれかを選びます。次へをクリックし、最後に確認をクリックして変更を保存してください。
現在地の共有機能をオフにする
現在地の共有機能をオンにしたものの、連絡先リストにある人と自分の居場所を共有したことを後悔しているという場合でも、簡単にオフにできます。
Googleマップを開き、自分のプロフィールアイコンをタップし、現在地の共有を選択。現在地の共有を停止したい相手のプロフィールをタップし、削除をタップすれば完了。
ウェブサイトに対する位置情報の許可をオフにする
Googleでは、位置情報を利用するウェブサイトを管理することが可能です。
ウェブサイトに対する位置情報の利用許可をオフにするには、まずそのウェブサイトをブラウザで開きます。アドレスバーの左側にあるロックアイコンをタップし、権限をタップ。
次に、位置情報をオフにすれば、そのウェブサイトの利用許可は無効になりますよ。
もちろん、ブラウザ自体の位置情報の利用許可をオフにすることもできます。先にご説明した、特定アプリの位置情報の利用許可をオフにする操作を実行してください(この場合のアプリはChromeやFirefox)。
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