10月5日はアップルの共同創業者で元CEOのスティーブ・ジョブズ氏が逝去してから10年目となり、元アップルの最高デザイン責任者のジョニー・アイブ氏も想い出を語っていました。
そしてアップルも故人の死後10周年を迎えたこの日に、公式サイトのトップページに「Steveを称えて」として選り抜きの映像や家族からの言葉を掲載。ほか、米メディアCNETでは生前のジョブズ氏に取材をした記者が「初代iPhoneが頑丈であると示すため空中に放り投げた」などのエピソードを語っています。
まずアップル公式サイトでは、ジョブズ氏の家族からの「これまでの10年間、私たちは哀悼と癒しの日々を過ごしてきました。そして、喪失と同じくらい感謝の気持ちが大きくなりました」といったメッセージが届けられています。
その中でも「Steveのあらゆる才能の中でも、特に強く生き続けているのは、教師としての力です。世界の美しさに心を開くこと。新しいアイデアに好奇心を持つこと。次の展開を想像すること。そして何よりも、初心者の自分を忘れずに謙虚でいること。そのすべてを、彼は私たちに教えたのです」という言葉には、多くの人が頷くかもしれません。
さらにビデオでは、若き日に初代Macintoshを誇らしげに紹介する姿から、初代MacBook Airを封筒から取り出してプレゼンするまでの観衆を魅了する現実歪曲空間(誰もが不可能だと思っていることを可能だと思わせるカリスマ性)を収録。「私が滑って行くのはパックがある場所ではない。パックが向かう先だ」「みなさん、本当にありがとう。一緒に歩んでくれて」との結末は胸を打つ感があります。
かたやCNETでは2007年はじめ、初代iPhoneが発売される数か月前のエピソードが紹介されています。ジャーナリストらに耐久性について質問されたジョブズ氏は、その場で初代iPhoneのプロトタイプを部屋の中央に放り投げたとのこと。カーペット敷きの床にデバイスが落ちると、部屋は静まりかえったそうです。
幸いにもiPhoneは外傷もなく内部的にも壊れず、ジョブズ氏はスワイプやピンチといった基本操作もこなしました。記者は「計算されたリスクを取った」と言いつつ、「もし、あのiPhoneが多くのジャーナリストの前で壊れたりシャットダウンしたりしていたら、どれほど悲惨なことになっていたか想像してみてください」とジョブズ氏の恐ろしい胆力を振り返っています。
ちなみに初代iPhoneの初プレゼン時には、メモリ不足のためにフリーズすることを懸念して、何台もの代替機を用意していたことが知られています。
逝去から10年後の今なお、新たな逸話が飛び出してくるジョブズ氏。MacやiPhoneを世界に送り出した偉業もさることながら、その強烈な個性や言動は今後も人々の記憶から薄れることはなさそうです。
Source:Apple,CNET
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